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【ZYLON】とは?
以前からプリンスのラケットに搭載されているTeXtremeにプラスして、フレックスを変えずにねじれに対して強くするために使われた素材をZYLON(ザイロン)と言います。
その新素材が搭載されているのはシャフト部分とフェイス部分の2時と10時の部分になります。
結論!
公式HPでは、パワー・スピン・コントロール・スピードボール・ホールド感・打球感・快適性…と書いてありますが、全てアップデートはされてないだろうと思っています。
ただ、少なからず何かしらは進化はしていると思っております。その中でも個人的に3つのアップデートがあったと考えています。
何でこの3つなの?
まぁ焦るなって!詳しく見ていくよ!
しなりによりスピン量アップ!
まずしなりとスピンの仕組みなんですが、ラケットがしなって戻るときにスピンがかかるという仕組みになっています。
なので、しなることでスピンをかけているというより、復元する力である復元力によってスピンがかかるようになっています。
もちろん、スピンがかかる要素はほかにもあるので、しなればしなるほどスピンがかかるとは言い切れないのですが、とにかく今は復元力によってスピンがかかると思っていただければ大丈夫です。
ガットのスピンのかかり方と似てるね。
そうだね。全く一緒じゃないけど仕組みは同じ!
しなりにより反発力アップ!
ここで言っている【反発力】は打球速度になります。
仕組みとしてはスピンと似ていて、ラケットがしなって復元する力でボールを押し出すという仕組みになっています。
ただ、しなればしなるだけ反発力が大きくなるというのは別で、ほかのラケットのスペックや環境によっても変わってきます。
とはいっても、打球速度は復元力によって決まる要素の1つと思っていただいて大丈夫です。
環境って?
一番大きな要素は相手の【打球速度】だね!
ねじれ抑制により安定性アップ!
こちらはイメージしやすいのではないでしょうか。
【しなり】と【ねじれ】はラケットが変形する方向が違います。
しなりはラケットのスイング方向と逆方向に変形します。
ねじれに関しては、言葉で説明は難しいのですが、しなり以外のラケットの変形をねじれととらえていただくのが一番わかりやすいかと思います。
では、なぜねじれ抑制によって安定性がアップするのかというところなんですが、ねじれるということはスイートエリア外に当たっているということになります。
つまりオフセンターに当たり、力がうまく伝わらない状態になっているので、スピンがかからなかったり、反発力がなかったりします。
この力をうまく伝えられない状態を抑えるには、今回のZYLONのように変形が少なくなるような素材を使うことが有効です。
なので、ZYLON搭載のラケットは、安定性があるラケットということができます。
これは全ユーザーに有効なの?
いや、いつも真ん中で捉えられている人はあまり関係ないかな。
【ZYLON】が搭載されている新しいラケット
今回ZYLONが搭載されたラケットはこのラケット!!
なぜこの6モデルなのか?
簡単に言うと、今回ZYLONが搭載された新ラケットは【上級者向けラケット】か【初級者向けラケット】だからです。
では、早速詳細を見ていきたい…ところですが初めに打球速度とフレーム厚・しなりの関係性について説明させてください。
相手の打球速度が速い場合
相手の打球速度が遅い場合
上級者向けラケットについて
あまりこういう表現は使いたくなかったんですが、今回は説明がしやすいのであえて使わせていただきます。
上級者の人はしっかり自分から打っていけるので、上級者向けラケットを好む傾向があると考えています。
そして、相手も上級者だと思う(同じくらいのレベル)だと思うので、打球速度も速いです。
つまり先ほど説明した打球速度が速い場合の薄ラケの方に当てはまってきます。
相手の打球速度が速いほどスピン量が多くなるしや反発力は大きくなります。
さらにブレは大きくなりますが上級者はテクニックでカバーできます。
なので、厚ラケより薄ラケにするメリットの方が大きいんです。
初級者向けラケットについて
同じくこういう表現は使いたくなかったんですが、あえて使います。
初級者の人は相手のボールも比較的遅めかと思います。
となると薄ラケを使うと中途半端にしなるので、スピン量も反発力も中途半端。
スピンもかかってしまうので飛びもいまいちということになります。
そして上級者向けのラケットはスペックも扱うのが難しいラケットが多いので、芯を捉えられなかったりとブレが起きるようになります。
結果として安定性に欠けてしまいます。
ただ、厚ラケを使うことでしならないけどスピンもかからないということで飛びもよくなる。
反発力に関しては微妙な感じだと思いますが、厚ラケはスペックも扱いやすいものが多いので、しっかり芯を捉えられてブレも起きにくく安定性が増します。
なので、薄ラケより厚ラケにするメリットの方が大きいんです。
結局何が言いたいのか?
ここで最初に言ったなぜ6モデルなのかにつながってくるんですが、今回は上級者向けと初級者向けのラケットにのみ搭載されているんです。
もっと言うとしっかり打てる人向けと安定性重視に人向け?プリンスで言うとビーストとかもありますが、搭載されていないんです。
恐らく今言った条件に当てはまらないからというのが理由かと推測しています。
今後搭載されそうなラケット
この2本には搭載されそうな可能性があります。
まとめ
ZYLONによって以下が変化すると思います。