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【ストリングパターンの選び方】 16×19と18×20の違いとは? ヨネックスやバボラなど各メーカーにある ~テニスラケット~

18×20という文字を見ただけで候補のラケットから外してしまう人もいるのではないでしょうか?

そんな中、自分の好きな選手が使っていたり、憧れがあり悩んでいる人もいるのではないでしょうか?

なので、今回はストリングパターンについてあれこれ書きました!

テニロボ
テニロボ
網羅的に書いたので悩みは解消できるのではないかと思います!

結論:ストリングパターンの選び方

ストリングパターンが粗いラケットを選ぶべき人

  • しっかりボールを飛ばしたい人
  • ガットが1ヶ月経っても切れない人

ストリングパターンが細かいラケットを選ぶべき人

  • パワーを抑えたい人
  • ガットが1~2週間ほどで切れてしまう人

ストリングパターンが粗い特徴(どうなるのか)

  • パワーがある(ボールを飛ばしやすい)。
  • スピンがかかりやすい。
  • ガットが切れやすい。

ストリングパターンが細かい特徴(どうなるのか)

  • パワーが抑えられている(ボールを飛ばしにくい)。
  • スピンがかけにくい。
  • ガットが切れにくい。

各ストリングパターンの特徴の詳細

パワー(飛び)について

基本的には、ストリングパターンが粗い方が飛びます。

原理としては、ストリングパターンが細かいとボールとガットの接触が増えてしまいパワーが分散してしまうので、飛ばなくなります。

また、ストリングパターンと比例するのが、その他のスペックです。

一番ハードな【18×20】のモデルはフレームが薄くてしなりやすい。フェイスサイズも小さいものが多いためパワーを出すのに技術や筋力を必要とします。

反対にストリングパターンが粗い【16×19】のモデルはフレームが厚くしなりにくい。フェイスサイズも100sqのものが多いため、比較的簡単にパワーが出せます。

なので、ストリングパターンだけでパワーがある・ないを決めつけることはできませんが、少なくとも粗ければパワーがあり、細かければパワーが抑えられているということはできます。

スピンのかけやすさについて

粗いストリングパターンは、ボールと接触するガットが少ないので、ガットが動きやすくなります。

反対に細かいストリングパターンは、ボールと接触するガットが多いので、ガットが動きにくくなります。

ただ、スピン性能で大きく影響してくる部分は、グロメットやガットの種類、そしてテンションだと思います。

なので、こちらも同様にストリングパターンだけでスピンがかかる・かからないを決めつけることはできませんが、少なくとも粗ければスピンがかかりやすく、細かければスピンがかかりにくいということはできます。

テニロボ
テニロボ
ちなみにピュアストライク18×20を使用している元世界3位のティエムはナダルの次にフォア・バックともにスピン量が多いです。

ガットの切れやすさについて

これがストリングパターンで変わってくる1番のことかなと思います。

原理は同じですが、粗いストリングパターンは、ボールと接触するガットが少ないので、ガットに負荷がかかり切れやすくなります。

反対に細かいストリングパターンは、ボールと接触するガットが多いので、ガットに負荷がかからず切れにくくなります。

これに関しては、ストリングパターンが一番大きくかかわってくることなので、1週間や2週間で切れるとかだったら細かくするのも考えたほうがいいかもしれないです。

ただ、ガットは頻繁に交換する必要があります(ポリは1ヶ月・それ以外は2ヶ月)。

なので、コスト的に3ヶ月くらいは使用したいですが、1ヶ月切れなければ、切れやすさが要因でストリングパターンを変える必要はないかなと思います。

テニロボ
テニロボ
縦糸はこれくらい違う!

テニロボ
テニロボ
横糸はこれくらい違う!

その他気になるところ

打球感について

よくストリングパターンが粗ければ打球感が柔らかい、細かければ硬いと聞きますが、ストリングパターンの影響はそこまでないと考えています。

例を出すとブレード18×20の打球感は柔らかいですが、ピュアドライブ16×19の打球感は硬いです。

なので、ストリングパターンは打球感にそこまで大きな影響を与えていないことがわかります。

では、何が影響を与えているのかというと、個人的には以下2点だと思っています。

  • スロート部分が与えるしなり
  • グロメットが与えるたわみ

スロート部分が薄かったり、一定方向のみに剛性が高い(しなるけどねじれにくい)素材を使っていたりするとしなりが大きくなります。

そうすると打球感が柔らかく感じます。

また、グロメットに関しては、グロメットホールが広かったり、ガットが動かしやすい性能があったり(バボラのウーファーシステムなど)するとたわみが大きくなります。

もちろんストリングパターンが粗いものでもたわみは大きくなりますが、それ以上にたわみに関係しているのがグロメットだと考えています。

その他を上げると、環境・打つ人・調子でも打球感は変わってくるので、ストリングパターンが与える打球感の変化はそこまで大きなものではないと思っています。

細かくなればなるほどハードなラケットになる

これもストリングパターンのみでは決めつけられません…と前置きはしますが、細かくすればするほどハードになっていくのは確かです。

それは、他のスペックも変わってくるからです。

フェイスサイズが小さくなったり…フレームが細くなったり…重くなったり…

なので、ストリングパターンを細かくするとハードに感じるのです。

実際、スペックはそのままでストリングパターンのみ変えるとかカスタムできたらいいのですが、ないのが現状です。

むしろあったとしても買う人はいるのかという問題もありますが…

結果、ここではストリングパターンのみではハードということは決めつけられないとだけ言っておくとします!