マッドなダークグリーンから明るいグリーンベースにブラックやパープルを散りばめた、何とも今らしいデザインになりました。
果たしてテクノロジーはどうなっているのか?
変わったと噂されているがどこが変わっているのか、今からとことん紹介していきます!!
ブイコアプロについて
- フィーリング系のラケット
- しなりが多くブレも多い
- ヨネックスの中では断トツで打球感が柔らかい
フィーリング系のラケット
ブイコアプロはヨネックスの中ではフィーリング系のラケットに属しています。
そのため、しなりが強く打球感はかなり柔らかく仕上がっていると思います。
その代わり、フィーリング系のラケットはパワーロスが目立つ傾向があるため、パワーが欲しい人は少し足りないかもしれません。
しなりが多くブレも多い
今作のブイコアプロはとにかく「しなり」に力を入れています。
特にシャフト部分でのしなりがかなり多くなっているので、面の安定性も低下しています。
ですが、それは真ん中を外した時であって、その安定性の低下と引き換えに最高の打球感が手に入ります。
ヨネックスの中では断トツで打球感が柔らかい
正直、イーゾーンもブイコアも結構柔らかい仕上がりになっています。
ただ、ブイコアプロはテクノロジーを見ただけでわかるくらい断トツで柔らかくなっています。
そのため、柔らかい打球感が好きだという人にはぜひ試してもらいたい1本です。
ブイコアプロと相性がいい人
- 柔らかい打球感が好きな人
- フラット系のボールを打つ人
- しっかりラケットを振れる人
ブイコアプロと相性が悪い人
- ラケットをあまり振れない人
ラケットをあまり振れない人
今作のブイコアプロはシャフト部分にしなりを強化するテクノロジーがてんこ盛りなので、かなりしなります。
ですが、しなりを生むことはいいことばかりではなく、シャフト部分でしなりを大きくするとブレもそれなりに大きくなります。
ということは、スイートエリアで捉えられなければ、打球感も気持ち悪いし、飛びもかなり悪いしで最悪なラケットということになりかねません。
また、しっかり振れなければ、本来の打球感も感じれず、飛びも悪くなります。
しっかり振ることで打球感や飛びを感じれます。その次にしっかりスイートエリアで捉えることを意識すれば最高の打球感と飛びを感じれます!
スペック一覧
ラケット名 | 長さ(mm) | 重さ(g) | フレーム厚(mm) | フェイス(inch2) | バランス(mm) | ストリングパターン |
97D | 685 | 320 | 21.0 – 21.0 – 21.0 | 97 | 310 | 18×20 |
97 | 685 | 310 | 21.0 – 21.0 – 21.0 | 97 | 310 | 16×19 |
100 | 685 | 300 | 23.0 – 23.0 – 23.0 | 100 | 320 | 16×19 |
100L | 685 | 280 | 23.0 – 23.0 – 23.0 | 100 | 335 | 16×19 |
104 | 685 | 290 | 22.0 – 22.0 – 22.0 | 104 | 325 | 16×19 |
テクノロジー
ISOMETRIC – アイソメトリック –
もうヨネックスのラケットと言ったらこのテクノロジーですね!!
ヨネックスが特許を取得しているので、このフェイスの形状はヨネックスしかできないものになります。
フェイスが少し長方形っぽくなっているので、グロメットからグロメットまでの距離が長くなり、ガットが少し長めに張られます。
ガットのたわみが大きくなるので、スイートエリアが長方形になり、少し広くなります。
LOCK BOOSTER
グロメット部分に3本のリブを配置することで、打球時にガットを動かないようにロックして密着度を高めています。
また、グロメットホールの周りを肉厚にすることによって、ガットの有効長も伸ばしています。
スイートエリアが広がるテクノロジーです。
2G-Namd Flex Force
スロートの部分の素材に、『高弾性カーボン』と『密度が高いカーボン』を複合したもの素材を採用しています。
一応、強靭なしなりと打球したあとの復元スピードが速いということが注目されていますが、実際にインパクトした後は戻る前にボールが飛び出していきます。
なので、復元スピードが速いというのはそこまで重要なことではないと考えています。
ブイコアプロの1番の特徴である強靭なしなりを生み出しています。
Flex Fuse
シャフト部分には、カーボンと樹脂の複合素材が使われていて、その中に衝撃吸収性がある衝撃吸収ポリマーが入っているのが『フレックスフューズ複合カーボン』と言われています。
その素材は衝撃の強度を上げつつ、しなりやすくなるという新素材とのことです。
強靭なしなりを生み出します。
フレーム側面厚の増加
単純に前作より側面のフレーム厚が増加しています。
反発性があり、パワーアップしています。
新シャフト設計
シャフトを長く、剣先(ヨネックスのマークが入っているところ)を短くしています。
また、シャフト内側の形状もしなりやすい形状に変更されています。
かなりしなりやすい形状にしています。
VDM(Vibration Dampening Mesh)
グリップ部分に衝撃を吸収するメッシュ素材が入っています。
衝撃自体の大きさは変わらないものの、手に感じる時間が短くなります。
競合ラケット
ウィルソン:ブレード – Wilson BLADE –
今は若干シェア率が落ちてきた気もしますが、男子プロ(ATP)・女子プロ(WTA)で一番人気だったラケットです。
今でももちろん人気です!
打球感やデザイン(テーマカラー)が似ているので競合ラケットとして挙げさせていただきました。
使用選手
ホベルト・ホルカシュ(シングルス最高9位)
技術・メンタルともに安定している中堅選手です。
ストローク・ボレーともに上手いオールラウンダー。
スタン・ワウリンカ(シングルス最高3位)
BIG4全盛期に全仏オープン制覇者の爆発な火力がある選手。
フランシス・ティアフォー(シングルス最高17位)
急成長を見せたアメリカの選手。
試合中でも面白いエンターテイナー。
まとめ
新ブイコアプロはブレが多いですが、その分しなりがかなりプラスされているので、しっかり打てればかなり心地よい1本になると思います。
1回使っただけだとなかなか魅力を見つけることは難しいかもしれませんが、ここまでしなりのテクノロジーを入れたラケットは他にないと思っています!
癖はありますが、かなり魅力的な1本だと思います。