ブイコアプロは全く別のラケットに生まれ変わったという噂されていたので、試打をしてきました。
前作はかなり難しかったので、あまりいい印象ではない先入観を持ちながら、いざコートへ…
うん。本当に別物だった。
今回のセッティング
ブイコアプロ100はどんなラケット?
- フィーリング系の中では断トツで打球感が柔らかい。
- 真ん中で捉えれられればブレは感じない。
- パワーとスピンはいたって普通もしくはそこまでといった印象。
フィーリング系の中では断トツで打球感が柔らかい。
さすがフィーリング系のラケットというだけあって打球感はかなり柔らかいです。
個人的にはかなり好印象!
ガットのたわみはセッティングもあるかと思いますが、フレームのしなりを感じられたので、今まで試打したラケットの中で断トツで柔らかかったです。
真ん中で捉えられればブレは感じない。
テクノロジーで分析・解説した記事でも『とにかくブレる』や『パワーロスする』ということを書いたのですが、真ん中で捉えられていればブレたりパワーロスはないので、その時はたまたま真ん中に当たる確率が高かったとかも考えられます。
ただ、パワーロスに関してはしなりによるパワーロスがあるので、その点は若干ありましたが、こちらも『こんなパワーロスするのか…』みたいに気になるほどのことではないです。
あとはスイートスポットもしくはスイートエリアでたら得る技術が必要です。
外した時のブレは結構きます。
パワーとスピンはいたって普通もしくはそこまでといった印象。
パワーに関しては先ほど書かせていただきました。
若干パワーロスはありますが、そこまでに気にすることではないです。
ただ、『パワーがある』と思って打つとがっかりするかもしれません。
やはりフィーリング系のラケット(個人的には超フィーリング系)はパワーがないのが前提なので…。
また、スピンもそこまでかかる印象はないです。
しなりのテクノロジーがてんこ盛りなブイコアプロですがスピン量はそこまでないです。
やはり、順しなり(打球時の反対側に起こるしなり)も多いので、縦しなりによりスピンもかかりにくくなっているのかなという印象。
…というテクノロジーの部分で説明するような難しいことは置いといて、パワーもスピンもほどほどといった感じです。
ブイコアプロ100と相性が良さそうな人
しっかりスイングできる。
テクノロジーを見てもわかりますが、スロート部分にしなりの要素が入っています。
今回はインプレ記事なのでそのテクノロジーはおいておくのですが、それでもかなりしなりを感じられます。
ですが、しなりはいいことだけではなくパワーロスをしやすい要素の1つでもあります。
今作のブイコアプロはそれがばっちり当てはまり、しっかり振らないと飛んでいきません。
逆を言えば、しっかり振って真ん中に当てればかなり心地よいフィーリングで打てます。
フラット系のボールを打つ人。
しなりは多いですが、打った感じそこまでスピンがかかるということは感じませんでした。
体感だといたって普通。
かからなくもないし、かかるわけでもない。
恐らく打球時の反対側に働くしなり(順しなり)の方が大きいからだと思いますが…
とりあえず、しっかりボールを真ん中で捉えてフラット系のボールの方が深いボールを配給できました。
柔らかい打球感が好きな人。
打球感が断トツで柔らかいです。
基本的に真ん中で捉えられる人はかなりいいフィーリングで打てるラケットだと思います。
ただ、真ん中で捉えられなかった時のブレが少し気になるので、もしスイートエリア外で捉えてしまった場合のフィーリングにはご注意ください。
ブイコアプロ100と相性が微妙そうな人
カウンター系やあまり自分から攻めない人
パワーがあって飛ぶラケットではなく、しっかりラケットを振って自分から攻めていくラケットです。
なので相手の球威を利用してカウンターを狙って攻撃する人は少し向かないかなといった印象。
また、少ししんどい状況(精神的・体力的)の時にアシストがないので、注意が必要です。
スピンをグリグリにかけたい人。
しなりは大きいものの、力が加わる方向が違うので、そこまでスピンがかかりやすいモデルではないです。
むしろ、スピンをかけるとさらにパワーロスをしてしまい、ますます扱いにくいラケットになってしまうのではないかと思っています。
スピンをかけるのではなく、ボールを潰してフラット系のボールを打つことをおすすめします。
硬い打球感が好きな人。
硬い打球感は正反対なのではないかというほどかけ離れています。
そのため、『パワー系のラケット』のような硬い打球感が好きな人は避けた方がいいです。
ガットでも硬い調整はできなさそうな予感…
前作との比較
- 全体的にかなり扱いやすくなった
- 打球感が柔らかくなった
全体的にかなり扱いやすくなった
同じシリーズで一世代違うだけでここまで変わるかというくらい変化があったシリーズだと思います。
前作は、打球感の硬さ・パワー・スピンとどれをとっても扱いにくかったです。
もちろん使う人の技術の高さもあるため、技術力がある人にとったら前作の方がいいというのかもしれませんが、今まで【ブイコアプロ=ハード】なラケットとイメージしている人でも十分扱えるラケットに変化していました。
というか、ヨネックスの中で定番となったいるイーゾーンやブイコアより癖がなく扱いやすいのでは?とも思っています。
打球感が柔らかくなった
同じようなことを書いてしまうのですが、打球感に関しては別物です。
前作は少しでもスイートエリアを外してしまうとガチガチな打球感。
かなりストレスでした。
しかし、今作はしなりも感じられたので、そこまでストレスに感じることなく打つことができました。
個人的な評価
- パワー :
- スピン :
- デザイン :
- 扱いやすさ :
- フィーリング:
総合評価
扱いやすいとはいえ前作との比較になるので、全体的に見たら真ん中くらいかなという印象です。
また、しなりが大きくなったのでスピンもかけやすくなったかと思いきや順しなり(ボールが当たったときにしなる方向)も大きくなったので、スピンがかけやすいわけではないです。
また、フィーリング重視のラケットなのでしょうがないですが、パワーロスはしてしまいます。
しっかり真ん中を捉えられる人にはブレはそこまで気にならないと思いますが、パワーロスは若干気になるといった印象です。
なので、しっかりとしたスイングでボールをひっぱたける人にはかなりいいラケットなのではないかと思います。
超気軽に扱えるラケットではなさそうです。
競合ラケット
ウィルソン:ブレード100 – wilson BLADE100 –
フィーリングのラケットの定番でもあるブレード。
ブレード100 V8.0を打ったことがあるのでイメージしやすいですが、パワーを落として打球感を若干柔らかく、クリアにした感じがブイコアプロ100です。
個人的なわがまま
スロートを変えてパワーアップ
前作から本当に変わり扱いやすくなったので、不満どころか買おうと思ったラケットの1つです。
強いて言うなら…もう少しスロートのしなりを抑えてパワーに振ってもよかったのかなといった次第です。
まとめ
デザインもスペックもテクノロジーも一新され、かなり扱いやすく好印象なブイコアプロ。
そろそろモデルチェンジなのでそれも気になります。