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【ヨネックス 新作!】イーゾーン 2022 評価 安定感抜群のパワー系ラケット 飛びすぎ問題も解決!?- YONEX EZONE –

癖がなく使いやすい真っ青なラケット。

普段、市営コートやスクールでも必ずと言っていいほど1人見かけます。

そんなイーゾーンはどんなテクノロジーが搭載されているのでしょうか?

紐解いていきます!!

テニロボ
テニロボ
なぜ使いやすいのか?なぜ人気なのか?テクノロジーやスペックで解説しています。

イーゾーンについて

EZONEはこんなラケット!!

  • パワー系のラケット
  • スイートエリアが広い
  • パワー系だけど打球感が柔らかい

パワー系のラケット

既にご存じの方が多いかと思いますが、イーゾーンはヨネックスの中でもパワー系のラケットに属しています。

フレームが厚く、スロート部分もかなり太くなっているので、パワーロスが少なく、安定してパワーが出せるモデルになっています。

ただ、今作はしなりの要素も多く入っているので、飛びすぎるということはないと思います。

スイートエリアが広い

ヨネックスが特許を取っている「アイソメトリック」というテクノロジーが搭載されています。

フェイスの形は独特ですが、スイートエリアが四角くなっているため、少し広く作られています。

パワー系だけど打球感が柔らかい

パワー系と言うと、ボールを弾く感じが強く、打球感が硬く感じる方も多くいらっしゃると思います。

ただ、今作ではフレームとスロートの部分を変えているためしなりが出ています。

そのため、パワー系のラケットにも関わらず、柔らかい打球感が実現できています。

EZONEと相性がいい人

  • パワーがしっかりあるラケットを探している人
  • 安定感を求めている人
  • パワー系だけど柔らかい打球感を求めている人

EZONEと相性が悪い人

  • フラット系のボールを打つ人

フラット系のボールを打つ人

パワー系のラケットというだけあって、しっかりと飛んでくれます。

また、打球感を柔らかくするためにしなりのテクノロジーも結構入っていて、しなるということはスピンもかかりやすくなっています。

こう見ると「パワーもあるしスピンもかかるしいいラケットじゃん!!」と思うのですが、スピンがかかるということは、ボールの軌道も高くしないと、ネットミスが増えてしまいます。

そのため、フラット系に人特有の軌道が低いボールだとネットを超えない可能性がかなりあるので、若干相性が悪いかなといった印象です。

何を修正すれば使いやすくなる?

ネットから若干高いところを狙う意識をすれば安定します。

スペック一覧

ラケット名長さ(mm)重さ(g)フレーム厚(mm)フェイス(inch2)バランス(mm)ストリングパターン
9868530523.5 – 24.5 – 19.59831516×19
98L68528523.5 – 24.5 – 19.59833016×19
10068530023.8 – 26.5 – 22.510032016×19
100L68528523.8 – 26.5 – 22.510032516×19
100SL68527023.8 – 26.5 – 22.510033016×19
10568527524.0 – 26.5 – 23.510533016×19
FEEL68525024.0 – 27.0 – 24.010235016×19

テクノロジー

2G-Namd Speed

スロートの部分の素材に、『高弾性カーボン』『密度が高いカーボン』を複合したもの素材を採用しています。

要するに…

しなりと反発力がプラスされるテクノロジーです。

新フレーム形状

フェイスの上部と中部でフレームの形状が違っています。

ただ、フレームの形状は違うものの、やりたいことは同じで、内側が変形しやすく、外側が変形しにくい構造になっています。

結果…

2G-Namd-Speedと似ていて、しなりと反発力がプラスされるものです。

※変形しやすい内側・・・しなりを強化

※変形しにくい外側・・・反発力を強化

新シャフト設計

個人的には、これが一番すごいかなと思っています。

『2G-Namd-Speed』や『新フレーム形状』でしなりが結構プラスされています。

そのため、打球感はよくなるものの、安定性は落ちてブレが大きくなるはずです。

しかし、シャフトを少し太めに設計することで、しなりをものともしないほど安定性も向上しているのです。

結果…

しなりは上がり打球感は柔らかくなっているけど、ブレが少なく安定性は向上している。

ISOMETRIC – アイソメトリック –

もうヨネックスのラケットと言ったらこのテクノロジーですね!!

ヨネックスが特許を取得しているので、このフェイスの形状はヨネックスしかできないものになります。

フェイスが少し長方形っぽくなっているので、グロメットからグロメットまでの距離が長くなり、ガットが少し長めに張られます。

結果…

ガットのたわみが大きくなるので、スイートエリアが長方形になり、少し広くなります。

LINER TECH + センターフォーカスパターン

ライナーテックに関しては、グロメットの中を通っているガットが直線的になるようにしています。

センターフォーカスパターンに関しては、真ん中にガットが集るように設計されています。

結果…

LINER TECHでガットが直線的になることでたわみが増加し、スイートエリアの拡大と柔らかい打球感になります。

センターフォーカスパターンでガットが真ん中に集まっているので、スイートエリアは縮小するものの、パワーアップしています。

スイートエリアの拡大はLINER TECHとセンターフォーカスパターンが相まってそこまで効果はないかもしれないです。

VDM(Vibration Dampening Mesh)

グリップ部分に衝撃を吸収するメッシュ素材が入っています。

結果…

衝撃自体の大きさは変わらないものの、手に感じる時間が短くなります。

競合ラケット

ウィルソン:ウルトラ – Wilson ULTRA –

錦織選手が使っていてご存じの方も多いのではないでしょうか。

イーゾーンと同じパワー系のラケットで、かなり安定感もあるラケットです。

バボラ:ピュアドライブ – BabolaT PURE DRIVE –

黄金スペックを作り出したラケットです。

パワー系の代表ラケットです。

使用選手

キャスパー・ルード(シングルス最高2位)

次世代の「クレーキング」と呼ばれている選手。

普段は堅実にプレーしますが、時に見せる破壊力抜群のフォアハンドがたまらん!

大坂なおみ(シングルス最高1位)

きっと彼女のおかげで日本の女性テニス人口はかなり増えたでしょう。

国枝慎吾(シングルス・ダブルスともに最高1位)

日本テニス界のレジェンド!!

シングルス・ダブルス両方1位って…

柴原瑛菜(ダブルス最高4位)

日本のダブルス名選手!

日本女子はやっぱりダブルスが強いのか!?

まとめ

新しいEZONEはパワーも健在ですが、何より日本人が大好きな”柔らかい打球感”を実現しています。

僕も実際に打ったら予想よりも遥かにフィーリングがよかったです!

“パワーは欲しいけど柔らかさも欲しい”という方は是非候補の1本に入れてみてください!